米国のホワイトハウスで13日(日本時間14日)、トランプ大統領とインドのモディ首相による会談が行われた。トランプ氏が関税の引き下げや不法移民などの問題で、インドへの圧力を強めたとの見方があるが、米印関係などを研究する岐阜女子大学の堀本武功・客員教授は「お互いに譲歩をしつつ、したたかさも示した」と見る。
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――米印首脳会談では、高関税をかけているインドに対して、トランプ氏が強い不満を口にしました。
モディ政権は約10年にわたり、自国への製造業の誘致を進め、多くの輸入品に高い関税をかけてきました。ただ、首脳会談の前に一部製品の関税を引き下げると発表するなど、トランプ政権との良好な関係を築く姿勢を示しました。
――インドが圧力に屈したということですか?
そうとも言えません。実際にどれくらいの規模で関税を下げていくのかはまだはっきりしていませんし、インド側は時間をかけて交渉していく可能性もあります。
武器の取引拡大、双方に利点
――トランプ氏は、インドと…